中学生 勉強なんて 怖くない
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勉強しないで後悔するくらいなら、
後悔してもいいから、勉強しよう。
勉強すれば、必ず力になる。
勉強すれば、必ず自分のためになる。
勉強すれば、後悔なんてしない。
~ 中学2年 数学 ~
Lesson 8 文字式の利用(整数の性質)
第1章 式の計算
<前:L8- 文字式の利用(整数の性質) の問題 L9- 文字式の利用(図形の性質) の問題:次>
【練習問題1】
2つの奇数の和は偶数である。
その理由を文字を使った式を用いて説明しなさい。
≪答≫
2つの奇数は、自然数を表す文字mとnを使うと、
2m+1、 2n+1
と表される。
この2つの自然数の和は、
(2m+1)+(2n+1)
=2m+2n+2
=2(m+n+1)
で、「2×自然数」の形となる。
したがって、2つの奇数の和は偶数である。
【練習問題2】
連続する3つの整数の和は3の倍数になる。
その理由を文字を使った式を用いて説明しなさい。
≪答≫
mを整数として、連続する3つの整数は、
m、 m+1、 m+2
と、表される。
この3つの整数の和は、
m+(m+1)+(m+2)
=3m+3
=3(m+1)
で、「3×整数」の形となる。
したがって、連続する3つの整数の和は3の倍数となる。
【練習問題3】
奇数から始まる連続する3つの整数の和は、6の倍数になる。
その理由を文字を使った式を用いて説明しなさい。
≪答≫
nを整数として、奇数から始まる連続する3つの整数は、
2n+1、 2n+2、 2n+3
と、表される。
この3つの整数の和は、
(2n+1)+(2n+2)+(2n+3)
=6n+6
=6(n+1)
で、「6×整数」の形となる。
したがって、奇数から始まる連続する3つの整数の和は6の倍数となる。
【練習問題4】
奇数と偶数の2つの自然数があり、奇数のほうが大きいとき、その差は奇数になる。
その理由を文字を使った式を用いて説明しなさい。
≪答≫
mとnをm<nの自然数とすると、
偶数は2m、 奇数は2n+1
と、表される。
2つの数の差(奇数-偶数)は、
(2n+1)-2m
=2n-2m+1
=2(n-m)+1
となる。
「n-m」は整数なので、「2(n-m)+1」は奇数である。
したがって、奇数と偶数の2つの自然数の差は、奇数である。
【練習問題5】
十の位と一の位の数の和が9になる2ケタの整数は9で割り切れる。
その理由を文字を使った式を用いて説明しなさい。
≪答≫
十の位の数をa、一の位の数をbとすると、2ケタの整数は、
10a+b
と、表される。
十の位と一の位の数の和は9なので、
a+b=9
となる。
この数「10a+b」は、
9a+a+b
と、分けることができる。
この式に、a+b=9を当てはめると、
9a+(a+b)
=9a+9
=9(a+1)
となる。
「a+1」は整数なので、「9(a+1)」は9で割り切れる。
したがって、十の位と一の位の数の和が9になる2ケタの整数は9で割り切れる。
【練習問題6】
一の位が0ではない2ケタの整数と、その整数の十の位と一の位の数を入れかえた整数との和は、11で割り切れる。
その理由を文字を使った式を用いて説明しなさい。
≪答≫
1つめの整数の十の位をa、一の位をbとすると、この数は、
10a+b
と表される。
また、十の位と一の位の数をいれかえた整数は、
10b+a
と表される。
この2つの整数の和は、
(10a+b)+(10b+a)
=11a+11b
=11(a+b)
で、「11×整数」の形となる。
したがって、11で割り切れる。
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22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 |
36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
43 | 44 | 45 | 46 | ・ | ・ | ・ |
・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ |
【練習問題7】
右表は、自然数を1から順に横に7つずつ並べたものである。
この表の赤色で示したように、右上がりの斜めに3つ並んだ数の和は、斜めに並んだ3つの数がどこであっても3の倍数になる。
その理由を文字を使った式を用いて説明しなさい。
≪答≫
3つの自然数は、真ん中の数をnとすると、数の小さい順に、
(n-6)、 n、 (n+6)
と、表される。
この3つの自然数の和は、
(n-6)+n+(n+6)
=3n
となる。
nは自然数なので、「3n」は3の倍数となる。
したがって、斜めに3つ並んだ数の和は3の倍数となる。
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